「100均」をやめてみた

「100均中毒」だったあの頃の私

「これ、100円だしとりあえず買っとこ!」

そんなふうに思ったこと、ありませんか?
私は、あります。むしろ、毎週そうでした。

ふらっと100円ショップに立ち寄って、
キッチンの便利グッズ、収納用品、手帳、シール、メモ帳、ついつい買っちゃう。
レジで800円。
「いや、これで8個も買えてるんだからお得だし」と自分に言い聞かせる。

でもある日、ふと思ったのです。

「これ、私の生活に本当に必要?」


モノは増えてるのに、暮らしは整わない

家に帰って戦利品を並べる。
でも、使うのは最初の1回だけ。

冷蔵庫横のマグネットフック、使ってない。
ノートは可愛いけど、ページが真っ白なまま。
“便利そうな”収納グッズ、サイズ合わなくて押入れに突っ込まれたまま。

使ってないモノに、空間もお金も奪われてることに気づいて、
小さくため息が出たのです。

「モノを買うことで、何かを満たそうとしてたのかもしれない」


100均をやめた最初の1週間、「手がさみしい」感覚

100均断ちを決めた最初の週末。
私は、無意識に近所の100円ショップに向かおうとしていました。

「特に必要なものがあるわけじゃないけど…見てるだけなら…」

でもそこで立ち止まりました。

“とりあえず見に行く”という行動自体が、習慣になっていたことに気づいたのです。
週末の“買い物”が、私にとって心を落ち着ける儀式のようになっていた。

でも、代わりにこう思いました。

「じゃあ今日は、自分の部屋を整えてみよう」


持ち物を“見直す”と、自分も整いはじめた

100均断ちを決めてからの私は、持ち物と向き合うようになりました。

  • 本当に必要な収納はどれ?
  • 毎日使ってる文房具って何?
  • キッチンで役立ってるのはどれ?

そうやって“使ってるもの”だけを選び取るようにした結果、
逆に生活がシンプルに、美しくなっていったのです。

そして、“使わないモノを買う時間とお金”が、“本当に好きなこと”に回り始めました。


浮いたお金で、ちょっといい〇〇を買ってみた

毎週100均で800円使っていた私。
それが1ヶ月で約3,000円。1年で36,000円。

そのお金で、私はこういうことをしてみました。

  • お気に入りの文房具専門店で1,500円のペンを買う
  • 地元の工房で手作りの器をひとつだけ選ぶ
  • カフェでちょっと高いコーヒーを味わう
  • 良質なタオルを1枚買って毎日気持ちよく使う

どれも「長く愛せるモノ」ばかりでした。
100均の“使い捨て感覚”では味わえなかった満足感が、そこにあったのです。


買い物の“選び方”を変えると、生き方が変わる

100均でモノを“積み重ねる暮らし”から、
少ないけど“本当に好きなモノと過ごす暮らし”へ。

それはまるで、情報過多のSNSから距離を置いたときの静けさに似ていて、
心がスッと軽くなったような感覚でした。

「これは安いから」「とりあえず便利そうだから」という理由ではなく、
「これは私の暮らしに必要だ」と思えるものを選ぶ。

その選び方こそが、
“自分の価値観”と向き合うことだったんだと、あとから気づいたのです。


まとめ:100均を“卒業”したら、暮らしが本気になった

100円だからといって、軽く選んでいいわけじゃない。
その100円で、本当はもっと大切な“時間・空間・心の余裕”が買えていたかもしれない。

「100均やめてよかったな」と今、心から思います。
そして何より、お金の使い方が、人生の使い方だという言葉が腑に落ちました。

あなたももし、“つい100均”が習慣になっていたら、
一度だけでも、立ち止まってみる週末を過ごしてみてください。

案外、その一歩が“心の断捨離”の始まりになるかもしれません。


🔖こんな人に読んでほしい

  • 毎週100均で買い物しがち
  • 家に使ってないモノがあふれてる
  • 買ってるのに満たされない感覚がある
  • 本当に大切なものとだけ暮らしたい