「SNS全部」をやめてみた

1. “映え”の裏で、私は疲れていた

「いいね」よりも、「自分を好き」でいたい。
そんな思いにたどり着いたのは、ある夜、スマホを見ながら泣いていた時だった。

インスタのストーリーズ。
Twitterのタイムライン。
誰かの幸せそうな投稿や、意識高い発言、完璧な部屋、理想のカラダ…。

どれもこれも、私の“足りなさ”を突きつけてくる。
見なければよかった。でも、見てしまう。

毎朝の習慣が、「SNSチェック」で始まっていた。
通知がないと落ち着かない。
誰かの一言に、心が左右される。
こんなにも、私は“つながること”に依存していたんだと気づいた。


2. 「1週間だけ、やめてみよう」

SNS断ちのきっかけは、あるYouTube動画。
「SNSを1週間やめると人生が変わる」

そんなわけあるか、と思いつつ、
スマホのアイコンを全部フォルダに隠して、通知もOFFに。
TwitterもInstagramも、LINEさえもログアウトしてみた。

最初の3日間は、正直キツかった。
「何か大事な連絡、来てないかな?」
「流行に取り残されるんじゃないか?」
「私の投稿、いいね来てるかな…」

でも、不思議と“心”が静かになってきたのは、4日目からだった。


3. SNSをやめて起きた7つの変化

① 時間が増えた(体感2倍)

朝、スマホを開かずに目覚めるだけで、時間の密度が違う。
通勤中に本を読み、夜はぼーっと空を見ていた。
何もしてないようで、心がととのっていく。

② 他人と比べなくなった

「〇〇さん、今日もキラキラしてるな…」
そんな“無意識の比べっこ”がなくなった。
私は私。誰かの人生を生きる必要はない。

③ 自分の感情に敏感になった

SNSに逃げられないぶん、孤独や不安が浮き彫りに。
でも、それを見つめ直すことで、自分と向き合えた。

④ 睡眠の質が上がった

夜のスマホ時間がなくなると、自然に眠くなる。
久しぶりに「深く眠った朝」が訪れた。

⑤ 人との会話が深まった

LINEをやめてから、久々に電話した友人がいた。
「元気?どうしてる?」その一言が、想像以上に嬉しかった。

⑥ 自分の声を聞けるようになった

SNSは“他人の声”であふれていた。
それが消えると、自分が何を感じ、何を望んでいるのかが見えてきた。

⑦ 投稿しない日常の美しさに気づいた

写真を撮らず、誰にも見せない日常。
でもその時間が一番、私らしくて愛おしかった。


4. SNSは“道具”であって、“居場所”ではない

私は今、SNSを完全にやめたわけではない。
ただ、使い方が変わった。

・通知はオフ
・1日1回だけ開く
・投稿は週1回以下
・「いいね」を気にしない

“使われる側”ではなく、“使う側”になる。
それだけで、SNSとの距離感が変わった。


5. SNSをやめて、私は“本当のつながり”を手に入れた

皮肉なことに、SNSをやめてからのほうが、
心のこもった人間関係が増えた気がする。

誰かに会いたいときは、直接連絡を取る。
話したいときは、電話する。
会えないときは、手紙もいい。

SNSは便利だけれど、
“繋がっている”と“繋がった気になる”は、全く違う。


【まとめ】

SNSを手放したからこそ、
「本当に大切なもの」がくっきりと浮かび上がってきた。

それは、
・本音で話せる人
・比べない暮らし
・自分の声に正直な時間

SNSをやめることは、孤独になることじゃない。
“自分の輪郭”を取り戻すことだった。


あなたも、1週間だけSNSをやめてみませんか?
心の奥に、ずっと見えなかった“静かな景色”があるかもしれません。