「ビデオはONでお願いします〜」
あの一言、地味にストレスじゃないですか?
コロナ禍以降、私たちの働き方は大きく変わりました。
リモートワーク、Zoom、Google Meet…便利になった反面、「常に見られている」という感覚に、心がすり減っている人も多いはず。
実は私もその一人でした。
でもある日、思い切って“カメラOFF”を実践してみたんです。
すると、予想外の変化が次々と起こりました。
今回は、「オンラインMTGでカメラONをやめたらどうなったか?」を、リアルな体験とともに深掘りしてお届けします。
■ カメラONが“地味にツライ”5つの理由
まず、なぜ“カメラON”がこんなにしんどいのか?
自分なりに分析してみたところ、こんな要因が浮かび上がりました。
① 表情を“演じ続ける”ことの疲労
うなずく、笑顔を作る、頷きすぎる…。
会議中ずっと「感じの良い自分」を演じているだけで、もうぐったり。
② 自分の顔が常に見えてしまう
他人に見られる以上に、自分の顔が画面に映り続けるのがストレス。
「今日、顔むくんでるな」「眉毛、変じゃない?」…自己チェックが止まらない。
③ 視線が合わない違和感
相手の目を見たいのに、実際はカメラを見ないといけない。
その矛盾がずっと気持ち悪い。
④ 背景と部屋の“生活感”プレッシャー
「干してる洗濯物、映ってないかな?」
「子どもの声、入ってないかな?」
そんな心配が、会議の中身よりも上回ってしまう。
⑤ “集中する”より“見せる”ことに気を取られる
発言することより、「いいリアクションをしてる自分」を意識してしまう。
これは、本末転倒。
■ カメラOFFにしてから起きた、5つの変化
では、勇気を出して「今日はカメラOFFでお願いします」と言ってみた結果どうなったか?
① “話を聞くこと”に集中できるようになった
画面に映る自分を気にしないだけで、耳と脳がフル稼働。
「リアクション」より「理解」にフォーカスできるようになりました。
② メモを取りながらの思考整理ができる
カメラONだとノートを見る姿勢すら気を使う。
OFFだと自由に姿勢を変えられ、ノートも手書きでガンガン取れるように。
③ 表情が自然に戻る
“演じない”って、想像以上にラク。
疲れ方がまるで違う。
④ 発言にキレが出た
「見られてる」プレッシャーがない分、言いたいことが整理され、発言にも自信が持てるようになりました。
⑤ “本音の会話”が増えた
カメラをOFFにしたことで、逆に“聞く姿勢”が深まり、
相手も自然体に。会話が丁寧になりました。
■ カメラOFFは“サボり”ではない
誤解されがちですが、カメラをOFFにする=やる気がない、ではありません。
むしろ、「見せる自分」を脱ぎ捨てて、本来の業務に集中する姿勢なのです。
それでも不安な人は、最初は一言添えてみましょう。
「集中したいので、今日はOFFで失礼します」
「資料まとめながら聞いているのでOFFにしますね」
この一言があるだけで、印象は180度違います。
■ “ビデオ会議疲れ”からの解放を
Zoom疲れ、リモート会議ストレス、カメラ映えプレッシャー…。
これらすべて、本来の「話す」「伝える」という目的からズレた副産物です。
カメラをOFFにすることで、逆に会議の“本質”に立ち返れる。
それに気づいてから、私は会議に「参加する」ことが好きになりました。
■ まとめ|“見せる自分”を脱ぐだけで、仕事がラクになる
私たちは、知らず知らずのうちに“演じる働き方”をしてきました。
でも、画面越しの会議にまで、その鎧を持ち込む必要はありません。
カメラをOFFにすることは、自分に優しくなる選択肢。
「どう見えるか」ではなく「どう伝えるか」。
その一点に集中できるようになったとき、
リモートワークの本当の自由が始まります。