はじめに──「毎日メイク」が当たり前だった私へ
鏡の前でファンデを塗り、眉を描き、マスカラを塗る。
それは、私にとって“身だしなみ”でもあり、“戦闘服”でもあった。
でも、ある日ふと思った。
「これ、本当に毎日必要?」
寝坊して化粧が間に合わず、すっぴんで外出した日。
世界は意外にも、何も変わらなかった。
…それどころか、自分の呼吸が少し軽くなった気がした。
そこから始まった「毎日メイクをやめてみた生活」。
今回はその体験談+意外な気づき7選を、すべて本音でお届けします。
1. メイクをやめた初日は「裸」で歩いてる気分
最初の数日は、とにかくソワソワする。
「誰かに見られたらどうしよう」
「職場で“体調悪いの?”って言われるかも」
「メイク=礼儀」だと思い込んでいた自分が、いかに“他人の目”で生きていたかを痛感。
でも不思議なことに、3日もすれば誰も気にしていないことに気づく。
人は、他人の顔にそこまで興味がないのだ。
2. 肌が息をし始めた
メイクをやめて5日目、明らかに変化を感じたのは“肌”。
・乾燥しなくなった
・赤みが減った
・毛穴が閉じてきた
朝も夜も洗顔と保湿だけ。
でも逆に、“素肌に集中するスキンケア”ができるようになった。
結果、以前より肌が安定し、自信を持てるように。
3. 朝の時間が増えて、心が整った
今までメイクにかけていた時間=約15〜30分。
これがそっくりそのまま、自分のための時間に変わった。
・読書
・ストレッチ
・朝食を丁寧に作る
朝の“余白”があることで、一日をゆったり始められるようになった。
何より、朝から「自分に優しくできた」という感覚が心を支えてくれる。
4. 「毎日メイク=身だしなみ」という呪いからの解放
「人前に出るなら、メイクは常識」
そんな言葉に、どれだけ縛られていたか。
もちろん、TPOに合わせて整えるのは大切。
でも毎日フルメイクじゃなくても、“笑顔”と“清潔感”があれば、十分に美しい。
身だしなみは、「顔」よりも「心と姿勢」で決まると実感。
5. 周囲の反応は「想像より優しかった」
正直、“ノーメイク”で出勤した初日は怖かった。
でも意外にも、
- 「今日ナチュラルでいいね」
- 「メイクしてなくても全然変わらないね」
- 「肌きれいだね」
という声が多く、**「自分が思っているほど、他人は気にしていない」**という事実に救われた。
6. 「メイク=自分を隠すもの」じゃなくなった
やめて気づいた。
私は**「自信のなさを隠すため」にメイクしていた**のだ。
でも今は違う。
・誰かに会いたいとき
・気分を上げたいとき
・表現したいとき
そんなときだけ、メイクを楽しむ。
“義務”から“選択”に変わった瞬間、化粧は味方になった。
7. “すっぴんの私”と仲直りできた
鏡に映る自分に「今日もがんばろう」と言えるようになった。
以前は、メイクをしてやっと“社会に出られる自分”になっていた。
今は、どんな状態の自分にも「OK」が出せるようになった。
これは、毎日メイクを手放して得た、一番の宝物かもしれない。
おわりに──“しない選択”が、人生を整えることもある
「メイクをやめる」という選択は、
“何かを諦める”ことじゃない。
むしろ、自分と向き合い直すためのチャンス。
メイクは悪ではない。
でも、“メイクしなきゃ”という思い込みは、
あなたの自然な美しさと、心の自由を奪っているかもしれない。
たまには、素顔のまま出かけてみよう。
風の気持ちよさも、光のあたたかさも、
よりいっそうリアルに感じられるはずだから。