「恋愛」をやめてみた

■恋愛=人生のメインイベント…って思い込んでなかった?

「いい恋をすれば、人生もうまくいく」
「運命の人に出会うことが人生の目的」
「“好きな人がいる”って毎日を輝かせる魔法」

……それ、本当にそうですか?

恋愛は確かに甘くて、時に苦しくて、ドラマチックです。
でも、“恋をしていること”そのものが、
自分の価値を高める証拠じゃない。

恋愛をやめてみたら、
想像以上に、心と体が自由になった。

そんな実話ベースの物語を、今回は紡いでみます。


■「誰かに好かれなきゃ」という呪いからの解放

ある時期までの私にとって、
恋愛は“人生のメインディッシュ”でした。

出会いを探して、LINEの返事に一喜一憂して、
週末はデート、夜は相手の気持ちを分析。

気がつくと、「自分の時間」がどんどん削られていたのです。

ある日ふと、「この生活、私じゃなくて“誰かに合わせた私”ばかりだ」と気づいた瞬間、
恋愛を一回、やめてみようと思いました。


■“恋愛断ち”1ヶ月目:焦りと静けさの狭間で

最初の1週間は、正直、焦燥感がすごかった。

  • 誰にも好かれていない気がする
  • メッセージが来ない夜が不安
  • SNSのカップル投稿に胸がざわつく

でも不思議なもので、10日も経てば慣れてくる。
むしろ、スマホを見る時間が減った分、
自分のことを考える時間が増えたのです。


■2ヶ月目:ひとり時間が“寂しさ”から“充実”に変わる

2ヶ月目に入ると、恋愛をしていないことが「物足りなさ」ではなく、
「余白」や「静けさ」になっていく感覚が芽生えます。

・誰の目も気にせず、お気に入りのカフェで読書
・週末は登山に行く、自分だけのペースで
・夜はアロマ焚いて日記を書く時間を取る

「誰かに好かれる自分」よりも、
「自分で自分を満たせる感覚」が心地よくなってきたのです。


■恋愛をやめて見えてきた“本当の自分”

恋愛をしていると、つい“相手ありきの自分”になってしまう。
でも恋愛をやめてみると、逆にこういう問いが立ち上がってきます。

  • 私って、本当は何が好き?
  • どんな人間になりたいの?
  • 誰かに好かれてないと、自分に価値がないって本当?

そういう問いに向き合う時間は、
恋愛以上に“自分を深く知る”作業だったりします。


■恋愛=豊かさ、ではない。“恋愛依存”の罠

恋愛をしていないと空っぽに感じる人は、
「恋愛そのもの」ではなく「承認されたい欲」に依存しているのかもしれません。

その状態だと──

  • 相手の顔色をうかがう
  • 返信がないと自己否定に陥る
  • 愛されていないと“自分には価値がない”と思ってしまう

恋愛をやめてみることで、
自分で自分を満たす力が育ち、
次の恋が“依存”ではなく“共創”になる
ことに気づきました。


■恋愛をやめたことで得られた5つの自由

自由の種類内容
時間の自由デートや連絡に縛られず、自分のペースで過ごせる
心の自由愛されるか不安になる心配がなくなる
金銭の自由プレゼントや外食に費やしていたお金を自己投資に使える
表現の自由誰かの好みに合わせず、好きな服や言葉で生きられる
思考の自由常に「相手をどう思うか」ではなく「自分がどうしたいか」で考えられる

■それでも、また恋をしてもいい

ここまで読んでくれた方の中には、
「でもやっぱり、恋愛って素敵だよね」って思う人もいるでしょう。

もちろん、その通り。
恋愛は素晴らしい。
でも、「恋愛をすることが“前提”」である必要はないのです。

恋愛してもいい。しなくてもいい。
大事なのは、「恋愛してるかどうか」ではなく、
“そのときの自分が、納得して生きているか”どうか


■まとめ:恋愛をやめることは、逃げじゃない。選択だ。

恋愛をやめてみると、見えてくるものがある。
ひとり時間が怖くなくなり、自分に優しくなれる。
そして──次に誰かを好きになったとき、
「自分を犠牲にしない恋」ができるようになっている。

だから私は、こう言いたい。

「恋愛をやめてみるのは、
“自分を愛するための、第一歩”なのかもしれない」と。